東京都労働相談情報センター

退職に関する相談事例


1.退職に伴うトラブル

相談内容
アルバイトの勤務管理などで日常的に負担感がある上に、直属上司との人間関係の軋轢から、うつ状態となった。通院のため、休暇を申請したところ退職するよう迫られ、その場で了承する旨の返事をした。その後、出社していないが、精神的に不安定となったのは、会社の執務環境にも一因があり、辞めさせ方には納得ができない。
経過・対応
労使の意見を調整した結果、両者とも退職条件の整備で問題の解決を図ることで一致したため、センターの助言を踏まえた当事者間の話し合いにより、(1)年次有給休暇を消化した時点を退職日とする、(2)(1)の結果、賞与支給日が在職中となることから、年末賞与を支給する、(3)未払いの残業手当2年分を清算する、ことで合意した。

2.退職金支払いのトラブル

相談内容
人員整理で退職したが、退職金の半分は受領したものの、その後、一方的に会社から、残金を36回の分割払いにするとの通知を受けた。最初の数回は毎月支払われたが、その後、支払われていない。
経過・対応
該当労働者が6人であるため、両当事者に対し、センターの立会いによる話し合いを提案し、了解を得る。その結果、同センターの助言を踏まえた数回の話し合いがもたれ、支払期限等を明記した協定書を締結し、解決した。